妻の師匠は強面のディム氏。CTNのアナウンサーとして働くまでの道のり。【カンボジア生活】
先日、あるカフェ店員から、「どうしたら貴女のようにアナウンサーになれるのですか?」と聞かれたそうです。
でも、アナウンサーになる方法は、普通の会社と同じです。
コネクションで入社するか、面接に合格して入社するかのどちらかです。
ローカルのテレビ局の場合、ほとんどはコネクションで入る世界なので、アナウンサーの質は推して知るべしです。
そのような現状を憂いでいたのが、妻の師匠である、ディム・ソバンナロム氏です。
MCのスキルを教える専門学校の校長である彼の指導は、とても厳しいのだそうです。
(ディム氏は後列のメガネをかけた男性。生徒達とともに学校内のスタジオセットにて)
教え子たちは職業も年齢もバラバラです。
MCのスキルを向上させたい理由はひとそれぞれです。
また、ディム氏は、カンボジア特別法廷(ECCC)の広報課長という顔も持っています。
カンボジア特別法廷(Wikipediaより)
1975年から1979年のカンボジアでクメール・ルージュ政権によって行われた虐殺等の重大な犯罪について、政権の上級指導者・責任者を裁くことを目的として、2001年、同国裁判所の特別部として設立された裁判所。2003年6月、カンボジア政府と国際連合との協定が成立し、国連の関与の下、2006年7月から運営を開始した。略称、ECCC。
ですので、ポルポトの裁判で動きがあると、必ずスポークスマンとしてマスコミに出演します。
国際的にも重要な情報を伝達する立場ですので、言葉遣いや報道に対しての目が厳しい方なんです。
ということもあり、前述のように、最近のテレビ局のアナウンサーの質を憂いでいます。
妻は、このディム氏に師事してMCのスキルを向上させていきました。
時には、ディム氏は、自分がMCを務める大きなイベントに、度胸試しとして妻をサプライズで起用することありました。
(緊張している妻ナリット。これがデビュー戦)
専門学校を卒業した後、
コネクションで入社したくない妻は、ディム氏に師事していることを明かさずに、面接にチャレンジしました。
CTNというカンボジア最大手テレビ局を相手に、無謀だったかもしれません。
なにせ、CTNはそもそも採用募集をしていなかったのですから(笑)
しかし、なんとか最終面接まで漕ぎ付くことができました。
最終面接の相手はCTNのニュース部門を統括しているダイレクターでした。
そこで、たまたま、ディム氏に師事していることが、相手に明らかになってしまったのです。
ダイレクターは納得した様子で入社を了承し、さらに即戦力として早速出演してもらうことが決定されたのです。
(朝のニュース番組。左の男性は最終面接をしたダイレクター)
入社早々に朝の帯番組を受け持つことになり、レギュラー番組を次々と増やしていきました。
(ディム氏への感謝の気持ちは忘れていません)
CDL代表
北海道札幌市生まれ。22年間、厚生労働省などで勤務。2012年、カンボジア人青年との偶然の出会いから、能力・スキルに見合った仕事につけない人がいることを知り、カンボジア人に職業を紹介するビジネスを決意。
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