初のロボコン開催が技能振興の未来を占う
CDLの鳴海です。今年3月にカンボジアで初めてロボコン(ロボットコンテストの略)が開催されました。ロボコンは「ものづくり日本」が発祥の地ですし、私の出身である厚労省における職業能力開発行政とも縁があります。学生たちが自作ロボットで競い合う姿はテレビでもご覧になられた方も多いかと思いますが、実はそのアジア大会というのがあります。
開催実績のないカンボジア
日本をはじめ、タイやベトナムなど各々の国で優勝したチームが一同を介してアジアNo1を決めるのですが、日本が圧勝するかと思いきや途上国が優勝することも珍しくはありません。また、各国の優勝校を決める大会はそれぞれの国営放送によって大々的に放送され、とても盛り上がっています。
しかし、残念ながらカンボジアでは国内大会が開催されたことがありませんし、当然のことながらアジア大会にカンボジアの代表が参加したこともありません。
草の根から執念で目標成就
カンボジアでロボコンをやろう!という声をあげられたのは、長期ボランティアとして様々な分野で活躍されている方たちでした。弊社は寄付以外に殆ど何の力にもなれませんでしたが、初期のころから関わらせて頂いておりました。
開催に漕ぎ着くまでに、先生・生徒のスキルの問題、ロボット製作の資金的問題、縦割り組織の弊害など様々な課題を克服してきたことは直接お聞きしております。実際にはそれ以上に多くの困難を乗り越えられたと思います。
カンボジアでは前例のない取り組みですから、初めは誰でも及び腰になるのも無理はありませんが、開催は日系企業や日本人の力でやり切ろうという執念が周囲を動かしたように思います。
本番はTVKという国営放送局のスタジオで行われ、テレビ放映もされました。私は弊社のスタッフとともにスタジオ内の関係者席で直接観戦させていただきました。イベントは大成功でした。
来年もみんなで応援しよう
良い記録が出そうだったのに、競技終盤でコースアウトして悔しがる学生。競技記録を意に介さないほど動きが遅いのに存在感がピカイチのロボットで参加した学生。私はロボットよりも参加した学生たちを見ていました。これぞまさにアクティブラーニングと言うべきか、このような取組は技能振興という点からも重要なことだと思いました。
既に来年開催予定の第2回ロボコンへ初出場を表明している大学がいくつか現れるなど、様々なところで反響が出ているようです。まさにアントニオ猪木さんの名言「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ・・・」を地で行くロボコンですが、弊社は来年も引き続き応援させて頂こうと思っております。
ちなみに、こちらは弊社が寄付に対しての商業省大臣より頂きました感謝状です。これからもみんなでロボコンを応援していきましょう!
CDL代表
北海道札幌市生まれ。22年間、厚生労働省などで勤務。2012年、カンボジア人青年との偶然の出会いから、能力・スキルに見合った仕事につけない人がいることを知り、カンボジア人に職業を紹介するビジネスを決意。
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