カンボジアでのビジネスで知っておくべき中華系の行事
カンボジアでも春節はビジネスに大きな影響を与える
なお、カンボジアに住む中華系住民の数に関して、中華系フリーペーパーを発行している劉氏は、このように語っています。
ちなみに、日本人の場合、大使館の発表で在留届ベースで2,100人。実際は倍の人数が在住していると見積もっても4,200人ですから桁違いです。
カスタマーリレーションは早め早め
カレンダー上では祝日ではないのですが、中華系の企業のトップは不在になります。欧米系企業のトップがクリスマス前後に長期休暇を取得して母国へ帰るのと同じようなイメージです。
弊社は日系の人材紹介会社ですが、多国籍の企業をクライアントに持ちますので、中華系企業とのリレーションシップが難しくなるこの時期が到来する前に、迅速な行動が要求されるというわけです。
もちろん、自社に中国人が在籍している場合には、彼らも休暇を取得する場合が多いので、業務が完全に一時停止するような状況に陥ります。
なぜかカンボジア人スタッフも春節を祝う
一方、カンボジア人の中にも中華系の血を濃く引き継いでいる方がいるので、在住している中国人と同様に休暇を取得して田舎へ帰るという動きをします。
ちなみに、弊社では10人以上のカンボジア人スタッフが在籍しておりますが、中華系の血を引かないカンボジア人は一人もおりません。私のカンボジア人の妻も同様です。生粋のカンボジア人を探すのは大変かもしれません。
つまり、ほとんどのカンボジア人スタッフは春節の期間中は休みたがり、クメール正月ほどではありませんが、気分的には日本人で言うところの大晦日・正月のような精神状態になります。
日系企業によっては、カンボジア人スタッフへお年玉の配給を恒例にしているところもあり、春節用のお年玉袋も市中で販売されています。
しかし、不思議だと思われますが、カンボジアにはチャイナタウンが存在しません。これほど、中華系の方が大勢在住されているにもかかわらず、一定のエリアに集合して街を形成するという事象は見られません。個人的な憶測ですが、長い長い年月を経て、じわりじわりと中国人が入植していったからなのではないかと思っています。
今回は、春節という時期もあり、カンボジアに住む中華系の人々について書きました。これからカンボジアでビジネスをされる方にとって、知っておいた方が良いことかなと思います。
CDL代表
北海道札幌市生まれ。22年間、厚生労働省などで勤務。2012年、カンボジア人青年との偶然の出会いから、能力・スキルに見合った仕事につけない人がいることを知り、カンボジア人に職業を紹介するビジネスを決意。
より詳しい情報を入力して転職支援サービスに申し込む
この記事が気に入ったら
いいね!
最新情報をお届けします
関連記事
おすすめ求人
効率的に多くの転職情報が入手できる!
求人数の豊富さに自信があり、非公開求人もあります。私たちが企業との連絡を代行し、転職希望の方にスムーズな支援が可能です。CDLは、お客様の判断に役立つ生きた情報を提供する自信があります。
1分で簡単無料
転職支援サービスのお申し込み