カンボジアでの約1年間のインターンを終えて
いつもお世話になっている、海外インターシップ紹介会社の(タイガーモブ様)を経由して、2017年3月より約1年間、CDLでインターン生として就業体験してもらった津田塾大学の福島愛美さん。長期インターンとして「人材業務」と「メディア業務」に携わっていただき、そこから多くの事を学んだようです。福島さんに、インターンの感想文を書いてもらいました。(ENJOY!CDL編集部)
「なんでカンボジアなの?」
一年前、カンボジアでのインターンが決まったという話をすると、たいていの方から尋ねられた質問です。
私は、大学1年から3年まで、カンボジアにて国際協力をおこなう団体に所属しており、春や夏の長期休みの度に、カンボジアのバッタンバンという都市で、孤児院の子どもたちに対し衛生教育などの活動をおこなっていました。このボランティア活動を通し、非常に多くの経験をさせて頂いた一方で、学生ができることの限界、そして『支援』とは何かという疑問を感じ続けていました。それと同時に、訪れるたびに新しい建物や道路が建設されている成長目覚ましい様子や、新たな投資先の一つとして日本をはじめとする外資が多く参入してきている状況、若者が多く、エネルギーに溢れているカンボジアという国に対してどんどんと興味が湧いていました。ボランティアや支援・援助とは違った視点からも、この国についてもっと知りたいという気持ち、そして実際にカンボジアに住んで情報を発信したいという気持ちから、カンボジアでのインターンを決めました。
大きく仕事を任せてもらえる環境
CDLでは、大きく分けて「人材業務」と「メディア業務」という2つの業務に携わらせて頂きました。人材の方では、社員さんの営業補佐、そしてカンボジアでの就職を考える日本人求職者の方々への情報発信、また日々のシステム管理等多くのことを任せていただきました。メディアの方では、広告営業、取材、そして執筆、さらには撮影やデザイン等までこちらでも様々な機会をいただき、広く裁量を与えて頂きました。なんだか簡単にやってのけたかのように書いてしまいましたが(笑)、どれもこれも、うまくいかないことの連続でした。
業務の改善方法を学ぶ
まず苦労したことは、時間配分、そして優先事項のつけ方でした。一日の決められた就業時間のうちで、あれもこれもやりたい、やらなければならないとがむしゃらになっており、結局空回りしてしまっていたことがありました。そこで、始業前に一日のだいたいのスケジュールを決めたり、やらなければいけないことへの優先事項をつけたりというシンプルな工夫を習慣化することで、少しずつクリアしていくことができるようになりました。
そこから、例えば自サイトへのアクセス数を増やしたいというような具体的な目標を立てて、業務を行うことを心がけ、その目標を達成するためには、仮説を立てて実際にやってみる、うまくいったなら、なにがうまくいった要因なのか検証する、そのサイクルを回していくというように、だんだんと日々の業務を簡素化し、自分ができることを増やしていくことができるようになりました。
時間の使い方に限らず、こういったシンプルな工夫を仕事や生活の中に取り入れることで、少しずつ日々の業務を改善することができ、そうした小さな達成感が自分に自信を与えてくれるものになりました。
作業の意味付けと継続の重要性を学ぶ
また、長期インターンは、就職活動を控えた自分において仕事とは何かという問いを考えるうえでも、様々な刺激を与えてくれました。メディア業務での広告営業がなかなかうまくいかないとき、広告を出してもらいたいという要望だけではなく、お客様に対してどんなことが提供できるのか、考えてみるようにアドバイスをいただいたことがありました。
そのためにはその会社の業務内容、業界での立ち位置、業界の動向といった複合的な視点で意見を提案することが必要となります。日々の業務の一つに、カンボジア国内のニュースを毎日読み、翻訳し、要約するものがありました。一見地味な業務のようですが、この毎日のニュース翻訳の積み重ねにより、カンボジアの国内情勢、経済動向などに関して基盤となるような知識を得ることができ、必要とされるときに自分の意見を述べることができたこともありました。
この経験が、仕事における価値や意味づけ、日々勉強を続けることの重要性、そして仕事を通じて学ぶことの多様さといったものを教えてくれました。
インターン中の日記を振り返ると
インターン中に付けていたメモには、英語でのミスコミュニケーション、営業の失敗など、自分の力量不足でうまく行かず、悔しいと感じた出来事がたくさんありました。「どうしたらよかったのか、同じ悔しさを味合わないようにするためには次に何をすればよいのか」と考えた自分のメモを読み返すと、そのときの気持ちが思い出されます。
インターン生として、信頼をいただき多くの経験をさせて頂けるというのは、自分が成長できる環境だったのだなと改めて振り返ることができます。インターンの最中は、がむしゃらで、あまり気づけませんでしたが、日本に帰国した今、自分の中で変化を感じることがあるからです。
カンボジアでの約一年間の生活は、生まれてからずっと日本で生きてきた自分の当たり前を疑うことや、余計なものやごちゃごちゃしたものをそぎ落として、自分にとって大事なものはなにかということを考えるうえで、多くの価値観を与えてくれる経験になりました。
日本、カンボジア、それぞれの社会に課題があり、完璧な社会などない中で、自分は今後どのように生きていきたいのか、こうであってほしいと考える社会の形成に、どのような形で関わることができるのかを考えることは、自分の今後の課題だと思っています。
感謝をこめて
プノンペンを去って恋しくなったのは、生ぬるい風を浴びながら自転車で走った夕暮れや、友人と眺めた木漏れ日、ビール片手に友人たちと何時間も将来について話し合った時間です。
CDLという恵まれた職場をはじめとし、親しくしてくださったカンボジアに住む日本人の方々、励まし合いながら頑張ったインターンの同期たち、そして、懐広く受け容れてくれたカンボジアの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
私は、カンボジアに住むうえで、この国の文化や歴史、言語などを尊重することが敬意だと考え、できるだけ積極的に勉強しようと心がけていました。至らなかった点もありますが、知れば知るほど、カンボジアの新たな一面に驚き、魅了されました。これからもこの国への興味は薄れないと思います。
企業にとって価値のある人材とは?
社会経験がないインターン生を受け入れることは、企業にとってはデメリットの方が大きい場合もあるかもしれません。そうしたリスクの中で、インターン生としての機会をいただき、自分の成長をわずかながらでも実感できたという経験は、なかなか得られるものではないと思います。自分だけではなく、企業の成長、つまりなんらかの価値を生み出すことができる人材をめざし、自分次第で大いに活躍できる場所、それがCDLだと思います。
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