【カンボジアライフ】もはや絶滅寸前?自転車タクシー「シクロ」に迫る!
カンボジア・プノンペンの移動手段と言えば、トゥクトゥクはもちろん、バイク、タクシー(自動車)といったところを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?最近では公共バスの運行も一部路線で発展しており、ますます便利になっています!
ところで、シクロという乗り物を知っていますか?
三輪車タイプの人力車といいましょうか、前方の座席にお客さんを乗せ、後ろで漕ぎ手がペダルを漕いで進む乗り物です。日本語では自転車タクシーとも呼ばれているようです。
今回はそんな「シクロ」を取り上げてみたいと思います!
シクロの歴史はフランス植民地時代までさかのぼる!
シクロは1930年代、フランスの植民地時代にカンボジアに普及し、人気を博したといいます。
カンボジア=トゥクトゥクのイメージも最近のこと。(このイメージも現在は変わりつつあります。詳しくはこちらの記事をどうぞ!)
カンボジア=シクロだった時代がはるか続いたのですね。
現在使われているシクロのほとんどが、1950年代から60年代に製造されたものであるそうです。また、1993年のプノンペンポストの記事では、市内には12000人のシクロドライバーがいる(!)と推定されていました。
その台数に関しては、1980年代にはプノンペンの街を走っていた5000台のシクロは、2010年には1000台にまで減少、2013年にはさらに517台になったとのデータがありました。(出典:プノンペンポスト)
グラフにしてみると一目瞭然。かつて、プノンペンのシンボルであったシクロは絶滅危惧種ともいえる乗り物だったのです。
現在のシクロは?
もちろんシクロを利用している人がいないわけではありません。時々シクロに乗っている年配の方を見かけますし、シクロに乗ってプノンペンを周るツアーなんていうのもあるようで、一部の観光客には根強い人気があるようです。
ですが最近、大群のシクロを見かける機会がありました!
それは、7月16日のサッカーの試合。タイの強豪・ムアントン・ユナイテッドvsカンボジアリーグオールスターズの試合がプノンペンのオリンピックスタジアムで行なわれたときのハーフタイムのことでした。カンボジアのサッカーの試合では、ハーフタイムになると歌手らしき人のショーが始まることがあります。今回はそこで、歌手がシクロに乗って登場したのです。
ハーフタイムの最中、何十台ものシクロが、スタジアムの周りをぐるぐると周る、という少しシュールなパフォーマンスでしたが、観客は大盛り上がり!大盛況でした。ちなみに歌手(2人)を除いてシクロに乗車している人たちは、試合が始まる前に立候補した方々です。
そしてこちら。
朝の通勤・通学ラッシュのモニ・ボン通りを連なって走る数十台のシクロたち。ゆるゆると走りながらも、かなりの存在感がありました。
でも乗せているのは、人ではなく携帯電話!?はい、そうなんです。
これは、「NOKIA3310」モデルが、17年の時を経て復活、販売するためのプロモーションだと考えられます。
通話に特化したNOKIAの携帯。古くて新しい、このノスタルジックな携帯電話の復活に、かつてプノンペンのアイコンだったシクロを使うというのは、なかなかニクイ発想ではないでしょうか?
まとめ
カンボジア・プノンペンの発展とともに、バイクやトゥクトゥクでさえ淘汰されつつある中、シクロが生き残っていくのは難しいのかもしれません。しかし、この伝統的で、かつて街のアイコンであったシクロを残そうとすると取り組みもあり、シクロ保全協会というものも活動しているようです。
次回はぜひシクロに乗車した体験記をお伝えしたいと思います!
~~~カンボジアの交通事情に関する記事はこちらをどうぞ!~~~
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