自分で今何をするべきなのか考え行動する。それが仕事なのだと理解した
カンボジア・CDLでのインターンで学んだこと
私がカンボジアでインターンシップをするきっかけ
「開発途上国を生で見てみたい」。私がカンボジアでインターンをしようと決めたきっかけは単純でした。
私は大学で主に開発途上国について学んでいます。アフリカ大陸、中東、東南アジアなどといった国の文化や政治経済を勉強しています。そうした国々について勉強しているのにも関わらず、今まで実際に行ったことがなかったので、開発途上と呼ばれている国はどういった国であり、どんな人たちがどのように生活をしているのか自分の目で確かめたくなりました。だったら旅行でいいじゃないかと思うかもしれませんが、ただの旅行では私の場合ただ楽しんで終わってしまう気がしました。
せっかく外国に行くなら何か目的をもって行きたいと思った結果、「カンボジアでのインターンシップ」というプログラムを見つけ参加することにしました。滞在日数は7日間でしたが、実際にインターンをするのは5日間だけでした。たったの5日間のインターンで何ができるのだろうかと思いましたが、私にとって初めてのインターンでもあるのでワクワクしていました。
自分で今何をするべきなのか考え行動する。それが仕事なのだと理解した
たった5日間のインターンシップは、短い期間でしたがとっても濃い時間を過ごしたと感じています。今回受け入れてくださったCDLは、良い意味で私の想像していたインターンを見事裏切ってくれました。あらかじめ仕事の概要は前々から聞かされおり、「カンボジアの若者の仕事観について調査せよ」というミッションが渡されました。
アンケートを作成し、一日200人にそのアンケートを配り集計するというのが5日間での業務でした。私はてっきりCDLの職員と共に行動し、何をやるのか言い渡されて働くのかと思っていたのですが、社長である鳴海さんはこの企画を丸ごと私に託しました。
もともともう一人インターンとして一緒に働く子がいたのですが、体調不良で初日と2日目が来られなくなってしまったので、私一人で今回の業務について考え、行動しなくてはなりませんでした。一番苦労したのが、作成したアンケートをどのようにして集めるかでした。私的にはカンボジアの大学に行き、一人一人にお願いをして書いてもらうやり方を考えました。しかし、鳴海さんから効率が良く多く集めるには大学の偉い人と話をつけて、大学の教授から生徒に配ってもらい集めるという方法をアドバイスしてくれました。
「なるほど!」などと納得していたのも束の間、鳴海さんはこの偉い人への交渉を一人でやっておいでと言いました。初めての地カンボジアで行ったこともない様々な大学を回って、挙句の果てには偉い人との交渉を一人で行うなど考えられませんでした。しかし、これがインターンというものでこれが働くという事なのだからやらなければならないのだと自分に言い聞かせました。
そうして一人でトゥクトゥクという乗り物を乗り回し、大学の管理職とアンケートについて交渉をしました。ここまでやってみて、つたない英語でも相手に通じ、やってみたら意外とできたので自分への自信となりました。また、プノンペン市内を一人で回ったことで観光とは違い、カンボジアの環境だったり人々の暮らしだったりを身近に観察することができました。現地の大学生と主に接することが多かったので、同じ大学生として考え方はどのように違うのかを知るいい機会になりました。
このCDLのインターンでは、自分で考え自分で行動に移すことが今後社会に出て大切なのだと思い知らされました。ただやることを指令されるのではなく、自分で今何をするべきなのか何が効率的なのかを考え行動する。それが仕事なのだと理解しました。
自分の力量にがっかり
今回の反省点は、交渉までしてみても結局物事がスムーズにいかず目標としていた成果を出せなかったことです。交渉の結果、まずメールで大学からアンケートを配る許可をもらってくださいと言われ、メールを送っても返信は来ない。許可をもらい、大学側がアンケートを集めておくから取りに来るよう言われ、取りに行ったがやっていなかったなどと中々うまくいきませんでした。5日間で300人のアンケートを集めるはずが、約半分の165人しか集めることができませんでした。とてもたったの5日間では難しい業務であり、自分の力量にがっかりしました。
このインターンで自分が得たことはあっても、自分を受け入れてくださったCDLには大きな見返りを返すことができなかったと感じました。もう少し迅速に物事を考えて行動し、CDLにはカンボジア人職員がいるのだから彼らをもっと頼ってみてもよかったのではないかと思います。
先進国でするインターンとは違う面白さや発見がある
今回カンボジアに来て思ったことは、2つあります。まず、開発途上国といわれているカンボジアでも普通に生活していけるということ。次に、カンボジアの人達はとても親切だという事です。
私が思っていた発展途上国は貧富の格差があからさまに表れ、インフラ設備や食料もしっかり整っておらず住みにくいというイメージでした。しかし、実際には課題はまだまだあるけれどもインフラも食料も物も整っていて、住み心地の良いところでした。ただ首都プノンペンしか回ることができなかったので、貧富の差を感じる機会が少なかったのが残念でした。
また、今回の業務で様々なカンボジア人と接することで、ほとんどの人が親切だったことに感動しました。道に迷っていたら現地の人が助けてくれたり、アンケートの回答をお願いすると嫌な顔せずに答えてくれたりととても良い人たちでした。
最後に、日本の大学生はなかなか途上国でインターンをするという事はしないと思いますが、日本や他の先進国でするインターンとはまたちょっと違う面白さや発見があると思います。なので、インターンシップを発展途上国でするのも選択肢に入れてみることをお勧めします。
上智大学 総合グローバル学部 平山杏樹
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