【カンボジアライフ】第20回カンボジア・日本語スピーチコンテストをレポート!
スォースダイ!インターンのFukuです。
21日の日曜日、カンボジア日本人材開発センター(CJCC)で行われた、カンボジア・日本語スピーチコンテストに行ってきました。
場所はこちら。
このスピーチコンテストは、王立プノンペン大学、カンボジア日本人材開発センター(CJCC)、在カンボジア日本国大使館の共催で開かれ、今回で20回目を迎えたようです。
スピーチ発表は、日本にまだ行ったことのない学生による第一部、日本への留学等で日本に渡航したことがある学生による第二部からなる二部構成で行われました。
一部、二部の入賞者2名の計4名には、ノートパソコンやアイパッドなどが送られ、第一部の優勝者には、日本への研修旅行がプレゼントされるというなんとも豪華な賞品が用意されています!
来賓としていらしていた堀之内大使も開会の挨拶を述べられ、流暢なクメール語を披露されていました。
それでは前置きはこれくらいにして、コンテストがどんな様子だったのか、レポートです!
レベルが高い・・!
第一部の発表者たちは、日本に行ったことがない10人の学生さんたちによる発表ですが、レベルが高い!!
私が印象に残ったスピーチは、
ディーリ・チャンソムナンさんの『愛をみせる瞳』というものでした。
耳や目は二つずつあるのに、どうして口は一つしかないのだろうか、という疑問に対して、話すことよりも、聞くことや見ることのほうが大事だからですというお坊様の言葉から、一番重要なのは見ることではないか、と考えたチャンソムナンさん。
幼少期におばあさんに育てられていたチャンソムナンさんは、言葉で伝えられていなくても、おばあさんの瞳がいつも愛にあふれていたことに気づいたことを話してくれました。
日本にも、「目は口ほどにものを言う」という諺がありますが、知らず知らずのうちに心のうちに秘めている大切なことは目から伝わっているはずだ、という繊細な気持ちを日本語で話すチャンソムナンさんの姿に感動しました。
ちなみにチャンソムナンさんは第一部で優勝、見事日本への研修旅行を手にしました!
第二部の5名の学生さんは、一部の学生さんよりもさらにスピーチの内容のレベルが高く、スピーチのあとに質問員から聞かれる質問にも自分の考えを堂々と答えている姿が印象的でした。
第二部での優勝者はオルン・チャンポンさんの『日本語との出逢い』というスピーチでした。
「国際言語ではない日本語を勉強しても意味があるの?」と尋ねられながらも、勉強し続けたというチャンポンさん。実際に日本に留学して、自分の気持ちを伝えることができたり、カンボジア国内で日本という国や文化を知ってもらったりする活動もできたりと、日本語との出逢いで人生が広がったことを話してくれました。
15名の発表者のスピーチはどれも本当に素晴らしいものでした。
そして、どのスピーチからも日本が好き、日本語が好き、日本語をもっと伝えたいという熱い思いが感じられて、日本人として素直にとてもうれしかったです。
言語を学ぶ意義について考えた
言語を学ぶ理由は、コミュニケーションのための手段や道具というのは、確かに一つの考えだと思います。
でもただ意味を伝えたいだけなら、現在どんどん技術は発達していますし、Google翻訳といった機能を使えばよいかもしれないですよね。
カンボジアの人々は日本語に限らず、英語、中国語などの外国語を話します。就職に有利になるという理由はもちろんあるし、複数の言語を話すことのできる優秀な人材は求められるとも思います。
それでも、日本語を学習し、日本語でスピーチをする学生の姿からは、単なるコミュニケーションのツールに限らず、日本という国を理解し、日本人と日本文化を知ろう、学ぼうという姿勢が伝わってきました。
私は語学を学ぶことの意義は、新しい世界や価値観、異文化との出会いはもちろん、自分たちが親しんできた文化や「あたりまえ」を改めて見つめる、つまり自分の世界や価値観、文化を客観視するという視点の獲得にあるのではないかなと考えています。
このスピーチコンテストは、発展し続けているカンボジアという国で、この国の力となるような人たちの存在を感じさせるものでありました。だからこそ、会場はパワーや熱気、興奮に包まれていたのだと思います。
そんなことを思いながら、会場を出ると、土砂降りの雨。
雨に打たれながらの帰り道、なんだかとても清々しい気持ちでした。
読んでいただきありがとうございました!それでは、また~!
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